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【レビュー】『オクトパストラベラー』をプレイした話

発売からすっかり時間が経っている名作『オクトパストラベラー』。ずっと気になっていたものの手を出せていなかったのですが、セールを機についに購入してプレイしました!

裏ボスまでは到達していませんが、8人全員のストーリーを完走してエンドロールを見るまで約50時間ほどがっつり堪能。

「今更レビューするのもどうかな?」と思いつつも、結論から言うと、スーパーファミコン時代のレトロRPGが好きだった人や、ゲーム音楽に熱い盛り上がりを求める人には間違いなく刺さる一作でした。

今回は、今更ながら感じた本作の魅力や、あえて気になった点などを率直にレビューしていきます!

そもそも『オクトパストラベラー』とはどんなゲーム?

スクウェア・エニックスから発売された、昔ながらのドット絵と3DCGを融合させた「HD-2D」グラフィックが特徴のRPGです。

出身地も目的も異なる8人の旅人から主人公を選び、自由に世界を巡りながらそれぞれの物語を進めていきます。

発売から数年が経っているタイトルですが、現在はSwitchだけでなくPS4/PS5、PCなど様々なプラットフォームで展開中。セール時にはかなりお得に買えるため、「名前は知っていたけどまだ遊んでいなかった」という方にもぴったりな名作です。

今回は、実際に50時間遊んでみて感じた本作の魅力や、あえて気になった点などを率直にレビューしていきます。

携帯機と相性抜群の「HD-2D」グラフィック

本作の特徴である、昔ながらのドット絵に3Dの空気感を加えた「HD-2D」表現。

グラフィックを手放しで大絶賛する!というほどではありませんが、ドット絵の進化系として非常に新鮮味がありました。

水面の反射や奥のぼかしなど、ミニチュア模型のような温かみがあるHD-2D表現

最新のフル3Dグラフィックも良いですが、Switchのような携帯型の画面で寝転がりながら遊ぶのに、すごくしっくりくる心地よいグラフィックです。

バフモリモリで大ダメージを叩き込む爽快バトル

本作の魅力として外せないのが、パズルのようにハマる戦略的なバトルシステムです。(個人的に本作で「一番気持ちよかった要素」は後述するBGMなのですが、このバトルの爽快感もかなりのものです)

行動回数や威力を底上げする「ブースト」の仕組みは『ブレイブリーデフォルト』に似ていますが、本作ではそこに、敵の弱点を突いてシールドを削り行動不能にする「ブレイク」という概念が加わって戦います。

弱点(この画像では剣)を突いて敵のシールドを削りきると「BREAK」が発生し無防備に。

敵や味方の行動順を示すタイムラインを睨みながら、「ここでブーストをかけて一気にブレイクするか?」「いや、ブレイク後の大ダメージ用に温存するか?」と考えるのが本当に面白いんですよね。

弱点も魔法の属性だけでなく「武器の種類」まで設定されているため、パーティのジョブや所持武器を含めて考える余地があります。
順調に弱点を突きスムーズにブレイク、味方のバフをモリモリに盛ったところへ必殺技で大ダメージを叩き込んだ時の爽快感は格別でした。

ブレイク状態の敵にバフを乗せた奥義を叩き込み、一気に大ダメージを奪う瞬間は最高の爽快感。

NPCへの干渉が面白い反面、少し手間に感じたパーティ編成

8人の主人公にはそれぞれ固有の「フィールドアクション(コマンド)」があり、町にいるNPCからアイテムを「盗む」「買付」する、NPCを連れ歩く、あるいは戦いを挑むといった独自の干渉ができます。

NPCの持ち物を覗き見て「盗む」ことができるコマンド。強力な装備品が手に入ることも。

サブクエストの解決にも必須となる面白いシステムなのですが、少しネックに感じたのが「パーティ編成の手間」です。フィールドアクションは現在パーティにいるメンバーしか使えません。しかも、メンバーチェンジができるのは町にある「酒場」のみという仕様でした。そのため、「このクエストをクリアするにはあのキャラのアクションが必要だ」と気づくたびに、わざわざ酒場まで戻ってメンバーを入れ替える必要がありました。

特に、強力な装備を早期に入手できる「盗む」や「買付」の有用性が非常に高く、私のプレイでは実用性と手間を考慮して特定のキャラがほぼ固定メンバーになりがちでした。本当は8人をまんべんなく育てたかったのですが、編成が偏ってしまったのは少し惜しいポイントです。

クエストガイドなし!記憶力が試されるレトロなサブクエスト

本作のサブクエストは、昨今のゲームのような「マップ上の目的地マーカー」や「次にやるべきことの具体的な指示(ToDo表示)」が一切ありません。

NPCの会話のヒントを頼りに、「あの町のあの人にこれを渡せばいいのでは?」と自力で考え、記憶しておく必要があります。

メニュー画面のサブストーリー一覧。依頼人の短いセリフが載っているだけで、具体的な目的地や達成条件のガイドはない。

これ自体は昔のRPGらしくて良いのですが、クエスト内容自体はちょっとしたおつかい程度のあっさりしたものがほとんどです。そのため、手探りで解決する達成感よりも、「ヒントを忘れるとどこに行けばいいか全く分からなくなる」という手間のほうが勝ってしまいました。

メニュー内のクエスト一覧に載る情報も上の画像のようにかなり少ないため、結局のところ攻略サイトを頼りに進めたという人も多いのではないでしょうか。UIの親切さやテンポ感を重視するかどうかで、少し好みが分かれる部分かもしれません。

平凡なストーリーを「神BGM」が極上の体験に引き上げる

本作は8人の主人公それぞれに目的があり、物語は良くも悪くも王道を往くスッキリとしたシナリオです。

8人で旅をしているものの、各人のメインストーリーに他の7人が深く絡むことはほぼありません。「一緒に旅をしている感」は薄いですが、個人的には仲間同士の過剰な掛け合いや茶番劇はあまり求めていないので、ドライでテンポの良いこの構成はかえってスッキリしていて良かったです。

メインストーリーでの絡みは薄いが、任意で発生する「パーティーチャット」で仲間同士のちょっとした会話は楽しめる。

ストーリー自体は王道ゆえに意外性には欠けるのですが、それを補って余りあるのが「BGMの演出」です。

すべてのBGMが手放しで神曲!というわけではないのですが、ボス戦に突入する際の「BGMの繋ぎ(入り方)」がとにかく最高なんです。

ボスのいる最奥にたどり着くと、ダンジョンのBGMから「ボスとの会話シーンに合わせたBGM(緊迫感のある前奏)」に変わります。会話が終わって画面が割れ、戦闘画面に切り替わっても、すぐにはボス戦のBGMにならず、その前奏がそのまま少しだけ流れるんです。

そして、戦闘が本格的に始まる絶妙なタイミングに合わせて、パンチの効いた激しいボスBGMへと滑らかに(シームレスに)移行します。

文章だと少し伝わりづらいかもしれませんが、この「会話イベントから戦闘曲へシームレスに繋がる演出」がめちゃくちゃテンションを上げてくれます。あまりにも最高すぎて、他のすべてのRPGに採用してほしいと思ったほどです。王道な物語の展開を何倍にも熱く盛り上げてくれる、本作で一番気持ちのいいポイントでした。

まとめ:古き良きRPGの面白さを現代に最適化した良作

全体的にストーリーの起伏は控えめで、UI周りに少し不便さを感じる部分もありましたが、パズルのように弱点を突く爽快なバトルシステムと、プレイ体験を極上に引き上げる「BGMの神演出」だけでも、十分に遊ぶ価値のある一作でした。

また、記事内で少し触れた『ブレイブリーデフォルト』とはシステム面で似ている部分が多いですが、個人的には本作の演出のほうが好みでした。あちらは3Dモデルでキャラクターの細かなしぐさや表情が分かり、仲間同士の茶番も楽しめる良さがあります。対して本作はドット絵なので動作や表情は限られますが、その分「プレイヤー自身で感情や情景を想像する余地」があり、そこがたまらなく良かったんですよね。

スーパーファミコン時代のRPGに夢中になった方や、熱いBGMで気持ちよく盛り上がりたい方には、間違いなくおすすめできます。

本作で少し惜しかった「仲間同士のストーリーの絡みの薄さ」や「クエスト周りのUI」については、続編の『オクトパストラベラー2』で大きく改善されているとのこと。

私自身はまだ2を未プレイなので直接の評価はできませんが、これから初めて遊ぶ方なら、1と2がセットになったパッケージの「バンドル版」を検討してみるのも良いかもしれません。Amazonなどでは2本セットで5,800円台(※記事執筆時点)で買えたりするので、2本分のボリュームを考えればかなりお得感がありますね。

私自身もすっかりこの世界観が気に入ったので、いずれ『オクトパストラベラー2』もプレイしてみたいなと思っています。

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