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『ドラゴンズドグマ2』レビュー:ポーンは良いが移動が苦行!40点の初心者評価

1.はじめに - 新PCで挑む!未知なる『ドラゴンズドグマ2』への期待

念願だった新しいゲーミングPCをついに手に入れました! その性能を存分に体感すべく、私が真っ先に選んだのが、発売前から大きな注目を集めていたアクションRPG『ドラゴンズドグマ2』です。

何を隠そう、私自身は「ドラゴンズドグマ」シリーズに触れるのは今回が全くの初めて。前作に関する予備知識もほとんどない、いわば“まっさら”な状態で、この広大なファンタジー世界へ飛び込むことになりました。

最新PCのパワーで描かれる世界で、一体どんな刺激的な冒険が待ち受けているのか――。その期待感は、まるで子供の頃に新しいゲーム機を手にした時のような、純粋なワクワクで胸を高鳴らせるものでした。

本記事では、そんなシリーズ初心者である私の視点から、『ドラゴンズドグマ2』をプレイして感じたこと、その率直な感想を余すところなくお届けしたいと思います。

2.『ドラゴンズドグマ2』ゲーム概要

まずは、本作を知らない方のために、ゲームの主な特徴を簡単にご紹介します。

2.1.物語の背景と主な設定

プレイヤーは、突如現れたドラゴンに心臓を奪われ、特別な存在「覚者(かくしゃ)」としての宿命を背負うことになります。舞台となるのは、人間たちの王国ヴェルムントと獣人の国バタルが広がるファンタジー世界。覚者は、自らの心臓を奪ったドラゴンを討ち果たすため、そして世界の理に隠された陰謀を解き明かすため、壮大な冒険へと旅立ちます。

人間と獣人との間の根深い対立や、王国の政治的な思惑も複雑に絡み合い、まるで予言に導かれるかのように、重層的で先が読めない物語がプレイヤーを待ち受けています。

2.2.特徴的な仲間「ポーン」システム

本作を語る上で欠かせない、大きな特徴の一つが「ポーン」システムです。プレイヤーは、外見から性格、能力に至るまで細かくカスタマイズ可能な「メインポーン」を一人、信頼できる従者として作成します。

さらに、オンラインを通じて他のプレイヤーが育てた「サポートポーン」を最大2人まで雇い、最大4人パーティーで冒険を進めることができます。ポーンたちは、戦闘において自律的に判断し行動するのはもちろん、探索中に見つけたアイテムを教えてくれたり、過去の経験に基づいたアドバイスをくれたりと、まさに頼れる旅の仲間となってくれるのです。

2.3.ジョブシステムとアクション要素

プレイヤーは、様々な「ジョブ(職業)」を選択し、キャラクターを育成することで、多様な戦闘スタイルを極めることができます。お馴染みのファイター、メイジ、アーチャー、シーフといった基本ジョブに加え、魔法の双剣を華麗に操る「魔剣士」、強力な幻術で敵を翻弄する「幻術士」、さらにはあらゆるジョブの特性を巧みに使いこなす覚者専用のジョブ「アリズン」など、ユニークで魅力的なジョブが多数登場します。

それぞれのジョブは特徴的なスキルやアビリティを持ち、強大なモンスターとの戦いでは、物理攻撃、魔法、仲間との連携、時には周囲の環境を利用したダイナミックなアクションを可能にし、プレイヤーを飽きさせません。

2.4.広大なオープンワールドと探索要素

本作の舞台「ヴェルムント」と「バタル」は、絵画のように美しい自然風景、活気あふれる街並み、そして危険に満ちた洞窟や遺跡などがシームレスに広がるオープンワールドです。時間や天候がダイナミックに移り変わる世界で、プレイヤーは文字通りどこへでも自由に足を運ぶことができます。

街道から外れた脇道に眠る隠された宝、旅の途中で遭遇する予期せぬ出来事、そして様々なモンスターとの遭遇など、隅々まで自分の足で探索し、発見する喜びが、プレイヤーを待っています。

3.プレイ感想 - ポーンとの不思議な絆、熱い共闘、そして現代から見た課題

ここからは、私が実際に『ドラゴンズドグマ2』をプレイして感じたことを、良かった点と気になった点に分けてお話しします。

3.1.良かった点 - シリーズ初心者でも光る魅力!

シリーズ初体験の私にとって、『ドラゴンズドグマ2』で最も印象的だったのは、やはりユニークな「ポーンシステム」でした。自身で細かくエディットしたメインポーンが、オンラインを通じて他のプレイヤーさんの冒険を手伝い、そのお礼としてアイテムや知識を持ち帰ってくることがあります。これには、まるで自分の子供がお使いを達成してきたかのような、ちょっとくすぐったい温かい気持ちになりました。最大4人のパーティーで広大な世界を旅していると、どこか昔懐かしいMMORPGのような賑やかさがあり、一人でプレイしているはずなのに、まるで仲間たちと冒険しているような感覚を味わえたのは新鮮でした。

戦闘システムも、本作の大きな魅力の一つです。特に、サイクロプスやグリフォンといった巨大モンスターとの戦いは、一般的なRPGの戦闘とは一線を画す迫力があります。多彩なアクションを駆使し、ポーンたちと声を掛け合うように連携を取りながら、巨大な敵を打ち倒した時の達成感は格別です。ソロプレイでありながら、まるで気心の知れた仲間たちと高難易度コンテンツに挑んでいるかのような、濃密な共闘体験は、本作ならではの面白さと言えるでしょう。

さらに、「ジョブシステム」も素晴らしいと感じました。それぞれのジョブが、見た目にも派手で個性的なアクションを備えており、戦闘に奥深い戦略性をもたらしています。どのジョブを選び、どんな役割のポーンをパーティーに加えるか――その自由度の高さが、プレイヤーごとに異なる戦闘体験を生み出していると感じました。

3.2.気になった点・改善を期待したい点 - 冒険の快適さを求めて

もちろん、『ドラゴンズドグマ2』は面白いと感じる瞬間も多かったのですが、それ以上に気になる点もいくつかありました。

まず、ストーリーが、正直なところ、あまり頭に入ってきませんでした。私の読解力不足かもしれませんが、物語の背景設定や登場人物たちの行動原理などが、もう少し丁寧に描写されていれば、より深く感情移入できたのではないかと感じます。お話そのものも、個人的にはあまり惹きつけられるものがなく、クリアしたいま、記憶が薄れつつあるのが実情です。

次に、移動に関するストレスが非常に大きかったです。主な移動手段は徒歩、たまに利用できる牛車、そして使用に制限の多いファストトラベル。広大なオープンワールドを探索すること自体は好きなのですが、歩き続ける道中の景色に変化が乏しく、単調に感じてしまうことが多々ありました。牛車は町から町への移動に便利かと思いきや、頻繁にモンスターに襲われて破壊されたり、戦闘後に置き去りにされたりして、結局そこから目的地まで延々と徒歩…という展開には、かなりイライラさせられました。ファストトラベルは、まず移動先に「戻りの礎」というアイテムを設置し、その上で「刹那の飛石」という高価な消耗品を使うという二重の手間が必要です。しかも、これらのアイテムはゲーム内でそう簡単には手に入らず、一部は課金アイテムとしても販売されていると知り、フルプライスのゲームとして少し残念に感じました。

さらに、ポーンの会話パターンの少なさも気になりました。最初は、まるで他のプレイヤーと冒険しているかのような賑やかさで楽しかったのですが、同じセリフを何度も何度も繰り返すため、プレイが進むにつれて苦笑いを通り越して無心になるしかありませんでした。

最後に、全体を通して「不便さ」が目立つゲームだと感じました。アイテム管理の煩雑さ、マップの視認性の悪さなど、プレイしていて細かい部分でストレスを感じる場面が多かったです。これが『ドラゴンズドグマ』というゲームの「味」なのか、それとも単なる調整不足なのかは私には判断できませんが、娯楽として楽しむ以上、もう少し快適にプレイしたかったというのが本音です。

4.まとめ - 新PCでの冒険、その評価は?

シリーズ初プレイとなった『ドラゴンズドグマ2』。私の評価は、残念ながら100点満点中40点という厳しいものになりました。

ユニークなポーンシステムや、ポーンたちとの連携が光る戦闘は、確かに面白いと感じる部分もありました。しかし、それ以上にゲーム全体を通して感じた数々の不便さ、特に移動に関する苦痛が、私のプレイ体験を大きく損ねてしまったのです。そして、これらの不便さを緩和するための手段として課金要素が存在する点については、フルプライスのゲームであることを考えると、どうしても納得がいきませんでした。

結論として、現時点では、よほどの熱狂的なシリーズファンの方以外には、積極的におすすめすることは難しいと感じています。

ただし、情報を調べてみたところ、2024年9月に大型アップデートが実施されたほか、その後もいくつかの細かなアップデートが適用されているようです。これらのアップデートによって、操作性や移動の快適さなどが、ある程度改善されている可能性は否定できません。

もし、それでも興味があるという方がいらっしゃるなら、今後のセールなどで1,000円以下といった大幅な割引価格になっている場合であれば、試しに触れてみるのも一つの選択肢かもしれません。

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