こんにちは! いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。 普段は日々の暮らしや家計管理のヒントをお届けしていますが、今日は私の「推し」の息抜き方法についてお話しさせてください。それは…ずばり「ゲーム」です!
私がゲームに惹かれる、そして皆さんにも(特におすすめしたいのが過去の名作なのですが)注目してほしい理由は、大きく2つあります。 それは、「他にはない面白い『体験』ができること」、そして「驚くほど『コストパフォーマンスが良い』こと」。この二つが、ゲームの大きな魅力だと感じています。
まず「体験としての面白さ」について。ゲームって、ただ時間を潰すだけじゃないんですよね。壮大な物語の主人公になって世界を救ったり、難しいパズルや強敵に挑戦して達成感を味わったり、美しい景色や音楽に心癒されたり…。日常では味わえないような、濃密で多様な「体験」が、そこには詰まっています。特にRPGなんかは、何時間もその世界に没入してしまいます。
そして、そんな素晴らしい体験ができるにも関わらず、「コストパフォーマンスが抜群に良い」のが、もう一つの大きな魅力です。 考えてみてください。映画なら数時間、本でも数日かもしれませんが、ゲームソフト1本あれば、何十時間、時には百時間以上も楽しめてしまう。もちろん最新作はそれなりのお値段ですが、少し前の「名作」と呼ばれるソフトなら、今ではかなり手頃な価格で手に入ることが多いんです。
日々の生活の中で、限られた予算で質の高い余暇を過ごしたいと考えた時、「面白い体験」と「コスパの良さ」を高いレベルで両立しているゲーム、特に過去の名作は、私にとって最高の選択肢の一つになっています。節約して生まれた少しの余裕で、こんなに豊かで面白い時間を過ごせるなんて、すごくお得で、賢い楽しみ方だと思いませんか?
というわけで、これからはこのブログでも、私が実際にプレイして「やっぱりこの体験は面白い! しかもお得!」と改めて感じた過去の名作ゲームを中心に、その魅力や感想をシェアしていきたいと考えています。こうした情報が、皆さんが日々の楽しみを見つける上での、ささやかなヒントになれば嬉しいです。
さて、そんな「面白い体験」と「コスパの良さ」という視点で、今回私が手に取ってみたゲームの一つが、2021年に発売されたRPG「ブレイブリーデフォルトII」です。
「2021年発売なら、まだ新しいのでは?」 そう思われる方もいらっしゃるでしょう。ええ、発売から数年といったところですが、ちょうどセールで安くなっているのを見かけたのが、プレイしてみるきっかけになりました。
と申しますのも、先日「何かじっくり腰を据えて遊べる王道のRPGはないかな」と探していたところ、Steamのセールで本作が目に留まったのです。通常価格7,480円のものが3,000円という手頃な価格になっていたので、「この価格なら試してみるのも良いかもしれない」と思い、購入してみることにしました。
実は、以前(もう十数年前になりますが)ニンテンドー3DSで初代「ブレイブリーデフォルト」をプレイしたことがありまして。その独特なバトルシステムや奥深いストーリーが、個人的には非常に印象に残っていました。
それだけに、本作「ブレイブリーデフォルトII」にどのような体験が待っているのか、期待と少しの不安を感じつつプレイを始めたのですが…。今回は、実際にクリアまで遊んでみての、率直な感想をお話ししていきたいと思います。
ゲーム概要:ブレイブリーデフォルトII
発売元・発売年・プラットフォーム: スクウェア・エニックスより2021年に発売された、Nintendo SwitchおよびSteam向けのRPG。 シリーズの位置づけ: 「ブレイブリー」シリーズの完全新作。
物語:エクシラント大陸に漂着した船乗りの青年セスが主人公。 クリスタルを奪われ国が危機にあるミューザ国の王女グローリアと出会う。 魔導書を解読する学者エルヴィス、その護衛の傭兵アデルが仲間になる。 4人はそれぞれの目的のため、失われたクリスタルを探す旅に出る。
主な特徴: 「ブレイブ&デフォルト」システム:ターン制コマンドバトルがベース。「ブレイブ」で1ターンに最大4回行動可能。「デフォルト」で防御しつつ次ターンの行動回数(BP)を溜める。BPの管理が戦略の鍵となる。
多彩なジョブシステム:「アスタリスク所持者」を倒すことでジョブを入手(20種類以上)。メインジョブとサブジョブのアビリティを自由に組み合わせ可能。多様なキャラクター育成と戦略的なバトルが楽しめる。
音楽:前作に続きRevo氏が担当。印象的な楽曲が冒険を盛り上げる。
グラフィック:丁寧に作られた3Dモデルのキャラクター。絵画のような美しい世界観が没入感を高める。
おすすめポイント:伝統的なRPGの要素を大切にしつつ、革新的なシステムを導入。クラシックでありながら新しい体験を求めるRPGファン向け。戦略的なバトルや自由度の高いキャラクター育成を楽しみたいプレイヤーに特におすすめ。
プレイしてみての感想
実際にクリアまでプレイしてみて感じたことを、項目ごとにお話ししていきます。
▼バトルシステム(ブレイブ&デフォルト)について
まず印象的だったのは、やはりこのシリーズ独特の「ブレイブ&デフォルト」システムです。通常のザコ敵との戦闘では、「ブレイブ」を使って次々と行動し、手早く敵を倒していく爽快感があります。一方で、手強いボスとの戦いでは、「デフォルト」で防御しつつ慎重に攻撃の機会をうかがい、「ブレイブ」で一気に攻勢に出る…といった戦略性の高さが求められ、この駆け引きは非常に面白いと感じました。
ただ、少し気になった点もあります。一つは、通常の戦闘テンポです。ゲーム内には戦闘速度を上げる機能がありますが、それを使わない状態だと、やや遅く感じられることがありました。
また、これは戦闘速度を上げている時に特に感じたのですが、敵の中には特定の行動に対してカウンター(反撃)をしてくるタイプがいます(これは初代にもあったかもしれません)。速度を上げていると、何が起きたのか視覚的に把握しきれないうちに味方が倒されてしまうことがあり、少しストレスを感じる場面もありました。これも戦略的な要素なのでしょうが、もう少し攻撃や反撃の予測がつきやすければ、より快適だったかもしれません。
▼ジョブシステムについて
次に、本作の中核となるジョブシステムです。物語を進める中で多くのジョブが手に入り、キャラクターの成長と共に新しいアビリティを習得していく過程は、純粋に楽しかったです。各ジョブに固有の特徴があり、メインとサブの組み合わせでパーティーの役割を多様に変化させられる点は、戦術を練る上で大きな魅力でした。
しかしながら、プレイを進めるうちに、いくつか気になる点も出てきました。ジョブレベルが上がると本当に数多くのアビリティを覚えるのですが、その中で特定のアビリティが非常に効果的なため、結果として様々なジョブを試しても、最終的に使うアビリティが固定化されがちでした。また、使用機会がほとんどないと思われるアビリティも少なくなかった印象です。
個人的には、アビリティの数をもう少し絞るか、あるいはジョブごとに固有のステータス補正をもっと強くするなど、何らかの工夫があれば、キャラクター育成の面白さがさらに増し、より多様な戦闘スタイルを試す動機にも繋がったのではないかと感じました。
▼ストーリーについて
ストーリーに関しては、個人的にはやや退屈に感じてしまいました。初代「ブレイブリーデフォルト」の物語が、よく練られていて非常に面白かった記憶があるだけに、本作にはより大きな期待をしていたのですが、全体的に王道的な展開に終始したかな、という印象です。初代ほど複雑ではないにしても、プレイヤーを「えっ?」と驚かせるような予想外の展開や、特に心に残るようなイベントは少なかったように思います。
これは単純に私が物語を深く追えていなかっただけかもしれませんが、各キャラクターの背景描写が少し希薄で、彼らの感情に深く共感することが難しかったです。物語の見せ方も、ところどころ紙芝居のように感じられる場面があり、やや動きに欠けると感じる部分もありました。
▼グラフィックについて
一方、グラフィックはとても気に入りました。ミニチュアのジオラマのような、独特の温かみのある世界観は非常に美しかったです。特に背景の細部まで丁寧に作り込まれており、街やダンジョンを歩いているだけでも心地よい気分になれました。
▼音楽について
音楽については、残念ながら個人的にはあまり良い印象を受けませんでした。戦闘、ダンジョン、主要なイベントなど、ゲームのほとんどの場面で、似たような曲調のものが繰り返し使われている、という印象が強かったです。もちろん、楽曲それ自体の質が低いわけではないのかもしれませんが、場面に応じた変化やバラエティに乏しかったため、すぐに耳が慣れてしまい、感動も薄れてしまったように感じ、本作の音楽には少しがっかりしました。
音楽について補足すると、まず曲単体として「これは良いな」と心に残るBGMが少なかったように思います。質が悪いわけではないのですが、耳に残るメロディが少ないというか…。そして前述のように、様々な場面で同じような曲が流れ続けるため、どうしても単調に感じられ、「早くこの場面を終わらせたい」と思ってしまうこともありました。これは完全に私個人の感じ方ですが、「ブレイブリー」シリーズは偉大なシリーズである「ファイナルファンタジー」の影響を少なからず感じさせるだけに、プレイ中どうしてもBGMを意識してしまい、比較するとやはり物足りなさを感じてしまいました。
▼難易度について
難易度ですが、私がこのゲームに求めていたのが深いストーリー体験(結果的に少し期待外れでしたが)だったこともあり、攻略自体にストレスを感じることは少なく、ちょうど良いバランスだと感じました。しかし、手応えのある難しいゲームを求める方にとっては、やや物足りないかもしれません。より難しい難易度も選択できますが、メインストーリーを追うだけなら、比較的スムーズに進められると思います。
▼コストパフォーマンスについて
クリアまでの時間は、ほとんどのサブクエストをこなし、全ジョブをマスターするくらいまでプレイして約50時間程度でした。Steamのセールで3,000円という価格で購入したことを考えると、このプレイ時間なら十分に元は取れたと言えるでしょう。じっくりとゲームの世界観やバトルシステムを楽しみたい方にとっては、セール価格であればとてもお得な買い物だと思います。
▼キャラクターについて
最後にキャラクターについてです。キャラクターデザインそれ自体はとても魅力的だと感じました。ただ残念ながら、各キャラクターの背景や冒険の動機といった部分が、あまり深く掘り下げられていないように感じられました。どこか物語の都合に合わせて動いている印象が拭えず、プレイヤーとして彼らの感情に移入しにくい面がありました。
また、キャラクターの性格設定も、どこか類型的な印象を受けました。そのため、用意されている仲間との会話イベントなども、予想通りの展開が多く、やや退屈に感じてしまうことがありました。もっとキャラクターたちの生い立ちや背景が細かく描かれていれば、物語への没入度もさらに高まったのではないかと惜しまれます。
まとめ
さて、今回はセールでの出会いをきっかけにプレイすることになったRPG「ブレイブリーデフォルトII」について、そのプレイ感想を詳しくお話ししてきました。
このゲームの魅力は、やはりシリーズ独特の「ブレイブ&デフォルト」システムにあります。ザコ戦での爽快感とボス戦での戦略的な駆け引きは、本作でも十分に楽しむことができました。また、多くのジョブを組み合わせてパーティーを育成していく基本的な面白さや、ジオラマ風の温かみのあるグラフィックも良い点だと感じます。
しかしその一方で、戦闘のテンポやアビリティバランス、単調に感じられた音楽、そして何より期待していたストーリーやキャラクター描写の深さといった点においては、個人的に物足りなさを感じる部分が多かったのも事実です。
特に、初代「ブレイブリーデフォルト」が非常に完成度が高く、心に残る作品だっただけに、どうしても比較してしまい、本作が初代を超える体験を提供してくれたかというと、残念ながら「否」というのが正直な感想です。
とはいえ、クリアまで約50時間というボリュームを考えると、私が購入したセール価格(3,000円)であれば、十分に元は取れたと感じています。もしこれが定価(7,480円)だった場合、コストパフォーマンスの評価はまた変わっていたかもしれません。
【結論として】
良い点:戦略性の高い「ブレイブ&デフォルト」のバトルシステム ジョブを組み合わせるキャラクター育成の基本的な楽しさ 美しいジオラマ風のグラフィック
気になる点・残念な点:ストーリー・キャラクター描写の深みに欠ける 音楽の単調さ、印象の薄さ(特に初代と比較して) 一部アビリティバランスや戦闘テンポなどの細かな調整不足
【おすすめできる方】
「ブレイブリー」シリーズのバトルシステムが好きな方 セールなどで安価に入手できる機会がある方 ストーリーや音楽への期待値はそこそこに、王道的なRPGのバトルや育成をじっくり楽しみたい方
【あまりおすすめできない方】
初代「ブレイブリーデフォルト」のような練り込まれたストーリーや感動的な音楽を強く期待する方 キャラクターへの深い感情移入を重視する方 ゲームの定価で購入を検討している方(コストパフォーマンスを重視する場合)
総じて、「ブレイブリーデフォルトII」は光る部分もあるものの、手放しで「傑作」と賞賛するには惜しい点も目立つ、「佳作」というのが私の評価です。これらの点を踏まえて、個人的な採点としては100点満点中65点、といったところでしょうか。セール価格で出会えた縁に感謝しつつ、次回作があるならば、本作で感じた課題点が改善されることを期待したいと思います。