「教育資金をはじめ、子供に掛かるお金ってどうやって貯めてる?」
……なんて、周囲のパパ友と会話することは一切なく(リアルなお金の話なんて妻としかしないですよね)、基本はネットや本で黙々と調べているのですが。
そもそもパパ友がおりませんが、、、
さかのぼること数年前、我が家は王道の「学資保険」に入っていたものの、投資信託などでの運用と比べて資金効率の悪さに気づき、思い切って解約しました。
幸い一括払込済みで数年経っており、元本割れしないタイミングだったことも背中を押しました。
多少のリスクを取ってでも、長期間の運用なら投資の方が合理的だと判断し、子供用のNISAへ全振りしたという経緯があります。
そんな我が家の子供のお金の要であるNISAですが、現在の大人のNISAが拡充される形で、2027年から18歳未満でも利用できるようになる見込みです。
今回は、現在運用中の「旧ジュニアNISA」はどうなるのか、新しく始まる「こどもNISA(仮)」を我が家はどう活用していくのか、リアルな戦略をまとめてみます。
廃止決定で神制度になった「旧ジュニアNISA」のおさらい
我が家が学資保険から乗り換えた「ジュニアNISA」ですが、実はすでに2023年末で新規の口座開設や投資枠は終了しています。
改めて、ジュニアNISAとはどんな制度だったのか、ざっくり振り返ります。
- 年間投資枠: 80万円
- 引き出し制限: 原則18歳まで引き出し不可。引き出す場合は「一部取り崩し」はできず、全額一括解約(口座廃止)となる。
この「18歳まで原則引き出せない」という制限がネックとなり、ジュニアNISAは不人気でした。
ところが、廃止が決まった途端に「廃止後はいつでも非課税で全額解約していいよ」とルールが変更。
結果的に使い勝手の良い口座に化けたため、我が家も使い始めた経緯があります。
『廃止します!』って決まってから神制度に化けるなんて、ホント皮肉な話ですね
現在は新規投資はできませんが、子供が18歳になるまでは引き続き非課税で運用可能です。
ただし「一部だけの引き出し」ができない仕様のため、中途半端に触らず、当初の目的通り大学費用などが必要になる18歳まで「ガチホ(放置)」する予定です。
2027年スタート!新「こどもNISA(仮)」の概要
旧制度の駆け込み組としては一安心していたのですが、現在の大人のNISA制度が拡充される形で、新たな未成年向けNISA制度が創設される方針が示されました。
※情報のソースについて
本記事における新制度の概要は、金融庁が公表している以下の資料等の内容を基に作成しています。
実際の制度開始時(2027年予定)には詳細なルールが変更される可能性もありますので、最新情報にご注意ください。
現時点で判明している「こどもNISA」の主な要点は以下の通りです。
- 対象年齢: 0歳〜17歳
- 投資枠: 年間60万円(未成年口座での非課税保有限度枠は最大600万円)
- 投資対象: 大人のNISAの「つみたて投資枠」と同じ(長期・積立・分散に適した投資信託)
- 引き出し制限の緩和: 資金使途が子のためのもので同意等があれば、12歳(中学校入学頃)から引き出し可能になる見込み。
- 18歳以降: 18歳に達すると、保有資産はそのまま大人のNISA口座へ引き継がれる。
ちなみに、こどもNISAで使った非課税枠(最大600万円)は、18歳で大人の口座へ引き継がれる際に大人の生涯投資枠(1,800万円)から差し引かれる仕様になるようです。
また、口座のお金は法的に「子供の財産」となるため、祖父母などからの過度な入金は贈与税の対象になる点には注意が必要です。
大人NISAの1,800万円の枠から引かれる点や贈与となる場合は要注意です。
とはいえ、旧制度の不便だった部分(一部引き出し不可など)が大幅に改善され、かなり使い勝手の良い制度になりそうです。
「じゃあ、枠を使い切るために無理して投資に回すべき?」というと、我が家の答えはノーです。
結論:焦り不要!我が家の「こどもNISA」活用戦略
新しい非課税枠がもらえるのは嬉しい反面、「自分たち夫婦のNISA枠を埋めるだけでも大変なのに、さらに子供の分まで満額埋めるなんてとてもじゃないけど無理!」と思う方が大半のはずです。
そこで、我が家の現実的なアプローチをまとめてみます。
1. 大前提として「親のNISA」を最優先にする
まずは親自身の資産形成を最優先にします。
前述の通り、こどもNISAに入れた資金は子供の財産となり、親の都合で自由に取り崩すことが難しくなります。
子供の枠を埋めるために日々の生活が苦しくなっては本末転倒です。
まずは自由度の高い夫婦のNISA枠(最大3,600万円)を使って、盤石な土台を作ることが子供への最大の支援だと考えています。
まずはパパとママの資金が最優先! こどもNISAは『おまけ』くらいに考えて、焦らずいこう!
2. 子供名義の「特定口座」から移し替える
我が家の場合、すでに子供名義の特定口座(課税口座)で一部運用している資金があります。
新制度が始まったら、この特定口座の分を一度崩して、非課税である「こどもNISA」口座へ移し替える予定です。
新しく投資資金を無理に捻出できなくても、今ある資産の「置き場所」を変えるだけで非課税の恩恵を受けられるので、これが一番現実的で効率の良いスタートになると考えています。
3. とりあえず「口座開設」だけはしておく
「そこまでの余剰資金もないし、特定口座での運用もない」というご家庭でも、とりあえず口座だけは作っておくのがおすすめです。
口座管理の手間は多少増えますが、少しでも余剰資金を投資に回す機会があれば、非課税で運用できる器(口座)を持っておくに越したことはありません。
こどもNISAは「フルに枠を使い切らなければいけない」ものでは全くないのです。
4. 「お祝い」や「生前贈与」の受け口として活用する
口座さえ作っておけば、思わぬチャンスに活用できます。
例えば、おじいちゃん・おばあちゃんから入学祝いをもらったり、将来に向けた生前贈与(年間110万円以下なら非課税)を受けたりした際、それを親の生活費に混ぜるのではなく、そのまま「こどもNISA」に入れて運用します。
これなら親の家計を圧迫することなく、時間を味方につけた「複利の力」を子供にプレゼントできます。
5. 何よりも「金融教育」をセットで行う
こどもNISAで一番気をつけないといけないのは、「18歳になった時のコントロール権の移行」です。
もし順調に資産が育った場合、成人年齢である18歳になった瞬間に、その数百万円という大金が完全に子供の自由になります。
幼い頃から「お金の管理」や「長期投資の価値」をしっかり教えておかないと、18歳でいきなり大金を手にして一瞬で散財してしまう……なんていう、ありがたくない状況になりかねません。
そもそも、子供枠を数百万円単位で満額埋められる家庭なんて本当に一握りだと思います。
だからこそ、ただお金を貯めること以上に、一緒に運用画面を見ながら「生きた金融教育」を施しておくことの方が、親が子供に与えられる強力な防具になると思っています。
18歳でいきなり大金を持たせるのは、ある意味一番怖いよね……
まとめ
教育資金の作り方や投資との距離感に「絶対の正解」はありません。
新しい「こどもNISA」が始まると、どうしても「枠を埋めなきゃ」「いくら貯められるか」という数字ばかりに目が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは枠の大きさではなく、子供自身が将来お金に困らないためのリテラシーを身につけることではないでしょうか。
我が家は今後も親の資産形成をメインに据えつつ、新制度の口座は「今ある資産の移し替え」や、子供と一緒に投資の仕組みを学ぶ「生きた金融教育の教材」としてゆるく活用していく予定です。
せっかく国が用意してくれた新しい制度ですから、振り回されるのではなく、我が家なりのペースで賢く付き合っていきたいですね。