1. はじめに:あなたが「なんとなく」続けている、その習慣は大丈夫か?
私は最近、長年通っていた近所の床屋をやめ、QBハウスに変えた。
結論から言うと、カット1回あたりのコストは4,500円から1,400円に、時間は1時間から15分に短縮された。
これは単なる節約の話ではない。
「自分にとって、本当に価値のあるものは何か?」を問い直し、長年の惰性から抜け出すことで、人生の貴重なリソースを取り戻した、という思考の記録である。
▼ この記事から分かること
- なぜ人は「現状維持」という不合理な選択をしてしまうのか
- QBハウスと従来の床屋の、具体的なコストと時間の比較
- お金以上に価値のある「土日の自由時間」を取り戻す方法
- 「こだわらないこと」を見極めることが、最強の節約術である理由
2. “年間”で失っていた、衝撃的なリソース
まずは、具体的な数字を見てほしい。私はこれまで、2ヶ月に1回のペースで散髪をしていた。
これだけでも、年間で18,600円のお金と、4.5時間もの時間を節約できる計算だ。
しかし、本当の価値は、この数字の裏に隠されている。
【本質】「土日の時間」という、最も貴重な資産を取り戻す
従来の床屋では、「予約」という行為が必須だった。
これにより、貴重な土日の午前中などが、強制的に「散髪」というタスクで固定されてしまっていた。
一方、QBハウスは予約不要だ。
私は今、「会社帰りの15分」という、いわばスキマ時間で散髪を完了させている。(QBハウスはシャンプーがないため、帰宅後すぐシャワーを浴びる会社員にとっては、むしろ合理的だ)
その結果、これまで散髪に奪われていた土日のまとまった時間が、完全に解放されたのだ。
この価値は、金額以上に大きい。
3. なぜ、これまで変えなかったのか? - 思考停止という名の“失敗”
仕上がりに不満があったわけではない。ただ、冷静に考えれば、高すぎた。
ではなぜ、変えられなかったのか。理由は3つある。
- 惰性: 「昔から行っているから」という、思考停止。
- 変化への抵抗: 新しい店を探し、入るという、ほんの少しの面倒くささ。
- 品質への不安: 「安かろう悪かろう」ではないかという、根拠のない思い込み。
これらは全て、現状維持がもたらす損失から目を背けさせる、心地よい言い訳に過ぎなかった。
これが、私の“失敗”の正体だ。
4. 最強の節約術:「こだわらないこと」をリスト化する
今回の経験で得た最大の学びは、これだ。
「自分がこだわりを持っていない領域に、過剰な金と時間をかけてはいけない」
私にとって、髪型は「清潔感があればOK」という程度の、優先度の低いものだった。
にもかかわらず、惰性で高いコストを払い続けていたのだ。
これは、髪型に限った話ではない。
服、食事、住居…。あなたにとっての「QBハウス」、つまり、もっとコストを下げても満足度が変わらない領域は、必ず存在するはずだ。
5. まとめ:あなたの「床屋」は、どこにある?
年間18,600円の余剰資金は、NISAの積立額を増やすことができる。
そして、それ以上に価値があるのが、平日のスキマ時間活用によって解放された、まとまった土日の自由時間だ。
重要なのは、QBハウスが良い、悪いという話ではない。
あなたの生活の中に潜む「なんとなく続けている、高コストで時間を奪う習慣」=「あなたの床屋」を見つけ出し、一度立ち止まって、その合理性を問い直すことだ。
その習慣を、もっと低コストで、平日のスキマ時間に処理できる代替手段はないだろうか?
その問いこそが、あなたのお金と、そして最も貴重な「自由な時間」を、取り戻すための第一歩となるはずだ。
今回のような「こだわらないこと」を見極める思考法は、以下のまとめ記事で紹介している合理的な節約術の一つです。
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