導入:Steam版リリースが「沼」への入り口だった
『ドラクエ7 Reimagined』、無事に完走しました! リメイク版の快適さもあり、最後まで一気に駆け抜けることができました。
さて、感動のエンディングを見届けたあと、ふと考えました。
「次はなにを遊ぼうか?」と。
今年は『ドラクエ1&2 HD-2D』に始まり、今回の『ドラクエ7』……気づけば「国産JRPG(しかもドラクエ)」ばかり遊んでいます。
「そろそろ、まったく違う毛色のゲームがやりたい」 「コマンドバトルではなく、アクション要素のある洋ゲーあたりで刺激が欲しい」
そんなタイミングでSteamのリリースリストに飛び込んできたのが、『ディアブロ II リザレクテッド(Diablo II: Resurrected)』でした。
実は私、『ディアブロ4』はプレイ済みです。
「最新作があるのに、なぜ今さら2?」と思われるかもしれません。
私が今回購入したSteam版は最近配信されたばかりですが、ゲームの中身自体は2000年に発売されたオリジナル版『ディアブロ II』をベースに、グラフィックを一新して2021年にリマスターされたものです。
つまり、中身は25年以上前のゲームということになります。
それでも、古参ゲーマーの方々が口を揃えて言う「結局、2が至高」という言葉が、以前からずっと引っかかっていました。
「ドラクエ7も終わったことだし、教養としてこの『伝説』に触れてみるか」
そんな軽い気持ちでインストールしたのですが……これ、危険です。
現在、ACT5に突入した段階ですが、ここまで一気にプレイしてしまい、完全に辞め時を見失っています。
「あと1回だけ潜ったら寝よう」 そう思ってから平気で時間が溶けていく。
ハクスラ特有の「もうひと潜り」の魔力に、まんまと囚われ始めています。
今回は、最新作(D4)を知るプレイヤーが、伝説の「原点」に触れて感じた、古き良き「ハクスラの魔力」とその片鱗について、さっくりと語ってみようと思います。
そもそも「ディアブロ」って何がすごいの?
「名前は聞いたことがあるけど、結局どんなゲーム?」 という方のためにざっくり説明すると、ジャンルは「ハック・アンド・スラッシュ(Hack and Slash)」。
壮大な物語を読むことよりも、「敵を倒して、より強い装備を拾う」ことそのものが目的という、非常に割り切ったゲームデザインが特徴です。
日本では「知る人ぞ知る洋ゲー」という立ち位置ですが、世界での知名度は桁違いです。
例えば『ディアブロ3』は、全世界で3,000万本以上売れています。
3,000万本と言われてもピンときませんが、あの大ヒットした『ドラゴンクエスト11』の世界累計出荷数が約650万本と言えば、その規模の凄まじさが伝わるでしょうか。
まさに、世界における「RPGの魔王」クラスのタイトルなんですね。
なぜ最新作ではなく、今あえて「2」なのか?

そんな巨大シリーズの中で、今回私がプレイしている『2(のリマスター版)』は、発売から20年以上経った今でも「最高傑作」として神格化されています。
理由はいくつかありますが、よく言われているのが「システムへの貢献」です。
- スキルツリーの普及: 今やドラクエやFFでも当たり前の「枝分かれして技を覚えるシステム」。『Fallout』など他作品での採用例もあったようですが、このシステムを世界的に定着させ、一般的(定番)にしたのは『ディアブロ2』の功績が大きいと言われています。
- アイテムの色分け: レア度によってアイテム名の文字色が変わる(白→青→黄→金)というUI。この「色が変わるだけでワクワクする」仕組みを確立した点も、高く評価されています。
つまり、私たちが普段遊んでいるRPGの「当たり前」を作ったのが、この作品のようなのです。
「教養として一度は触れておきたい」と思ったのも、このあたりが理由です。
始めて分かった「音」と「色」の魔力

実際にプレイし始めて執筆時点ではACT5まで進行、本当に楽しくなるのはクリア後ではあると思うけど、やはり良いなと感じるのがアイテムのドロップ。
敵を倒すと、ボロボロアイテムが出てくるのですが、その際の「音」と「アイテム名の色」による脳への刺激がたまらないです。
敵を倒した瞬間、「チャリーン」という独特の金属音がして、指輪やアミュレットが落ちる。
そして、地面に落ちたアイテム名のテキスト色が、ただの「白」ではなく、「黄」や「緑」、そして「金」に輝いている……。
ただそれだけの事なのですが、「おっ、何かいいのが出たぞ!」と、理屈抜きでテンションが上がります。
まだ序盤なので大した装備は出ませんが、この「チャリーン」を聞きたいがためだけに、用もないのにダンジョンに潜ってしまう。
これが、20年以上ゲーマーを狂わせ続けてきた「ハクスラの沼」の入り口なのかもしれません。
現代ゲーマーを絶望させる「遺体回収」

一方で、古いゲームならではの「洗礼」も浴びています。 一番の衝撃は、死んだ時のペナルティです。
最近のゲーム(D4含む)は、死んでも装備はそのままで復活できることが多いですが、ディアブロ2は違います。
死ぬと、装備していたアイテムは全て「遺体」に残ったまま、自分だけが裸一貫で町に戻されます。
愛用の剣も、苦労して手に入れた鎧も、すべて敵のど真ん中の「自分の遺体」が着ている状態。
それを取り返すためには、武器も防具もない「全裸」や粗末な装備の状態で、さっき自分が殺された場所まで走らなければなりません。(通称:コープスラン / 遺体回収)
「回収できるのか? それとも、敵に囲まれて詰むのか?」
裸で戦場を走る時の、あのヒリヒリするような緊張感。そして無事に遺体に触れて装備を回収できた時の安堵感。
便利すぎる現代のゲームでは忘れかけていた、「冒険してる感」を久々に味わいました。
※一応コープスランを回避する方法はあるようです。
ここには時代を感じる……現代ゲーマーへの「洗礼」

遺体回収のスリルは「冒険」として楽しめましたが、一方で「ここは流石に20年前のゲームだな……」と、正直遊びにくさを感じる部分もありました。
特に「インベントリ(荷物)」の狭さです。
ハクスラはアイテムを拾うゲームなのに、持てる数が極端に少ない。
しかも、「持っているだけで強くなるお守り(チャーム)」というアイテムがあるせいで、カバンの半分が埋まってしまい、肝心の戦利品を拾うスペースがない……なんてこともザラです。
また、「ルーンワード」というシステムも初見殺しでした。
特定の石(ルーン)を特定の順番で装備にはめると強くなるのですが、この「組み合わせ(レシピ)」がゲーム内のどこにも書かれていません。
ルーン単品でもステータスアップ効果が得られるのですが、特定の順番だとさらにボーナスが付く仕様。ルーン自体そこそこ貴重なアイテムですが、詳しい説明がないため、なんとなく装備にくっつけて、無駄にしてしまうことも、、、。
ネットの攻略Wikiを見ながらプレイするのが大前提という、昔のPCゲーム特有の突き放し方には、親切な現代のゲームに慣れた身として少し戸惑いました。
(プレイヤー同士で試行錯誤してほしい、、、とか意図があったのかも、何にせよ当時と今ではプレイ環境が違うからしょうがないかな)
PC版でも「コントローラー」が最適解?
ちなみに私はSteam版(PC)でプレイしていますが、操作はコントローラー(ゲームパッド)を使っています。
昔のPCゲームといえば「マウスとキーボードでカチカチ」が常識でしたが、リマスター版はパッド操作に完全対応しています。
移動もスティックで直感的ですし、スキルもボタン一発で出せるので、アクションゲーム感覚で非常に快適です。
PC版なので「寝転がってプレイ」とまではいきませんが、椅子の背もたれに体を預けて、リラックスした姿勢で遊べるのは最高ですね。
まとめ
まだ難易度も低い状態でゲーム体験として序盤ですが、『ディアブロ2』には、最新のゲームにはない「不便さを超える熱量」があるのを感じています。
ドラクエ7の丁寧な冒険も良かったですが、たまにはこういう「説明書なしの荒野」に放り出されるのも悪くありません。
残念ながら本作はダウンロード専売のため、Amazonなどでパッケージ版を買うことはできませんが、Steamや家庭用ゲーム機のストアで頻繁にセールが行われています。
JRPGファンの皆さんも、機会があれば一度この「伝説」に触れてみてはいかがでしょうか。
私ももう少し、さらなるアイテムを求めて、この地獄(サンクチュアリ)を彷徨ってみようと思います。
「もっと快適にハクスラしたい!」という人には『4』がおすすめ
ここまで読んで、「面白そうだけど、不便なのはちょっと……」と思った方もいるかもしれません。
そんな方には、最新作の『ディアブロ4(Diablo IV)』の方をおすすめします。
- カバン問題: 装備とアイテムの枠が分かれていて広々。
- 移動: 最初から走れるし、馬にも乗れる。
- デスペナルティ: 死んでも装備をばら撒かない(優しい!)。
- グラフィック: 圧倒的な次世代の映像美。
最近はセールで半額近く(数千円)になっていることも多いので、まずは遊びやすい最新作から「ハクスラ沼」に入門してみるのもアリだと思います。