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食わず嫌いは損!ジャンル未経験の私が『エルデンリング ナイトレイン』を最高傑作と断言する理由

1.はじめに - 気づけば150時間。今年の最高傑作は、この協力アクションかもしれない

先日発売された『エルデンリング』のスピンオフ作品、『エルデンリング ナイトレイン』。発売から約一ヶ月、仲間との3日間の死闘にのめり込み、気づけば私の総プレイ時間は150時間を超えていました。 そして、確信しました。

このゲームは、アクションゲームとして、そして協力プレイゲームとして、間違いなく傑作です。 いくつかの欠点はあるものの、それを補って余りある圧倒的な面白さがあり、今年の個人的なベストゲームは、おそらくこれで決まりです。

今回は、長時間プレイして見えてきた本作の真の価値と、なぜ私がここまで熱中してしまったのかについて、改めて語らせてください。

2.『エルデンリング ナイトレイン』とは?(ゲーム概要)

本作は、最大3人のプレイヤーでパーティを組み、「夜の王」が待ち受ける最終日まで、3日間を生き抜くことを目指す協力型アクションゲームです。1プレイ約40分の中でキャラクターを育て、プレイごとに異なる展開に挑む、ローグライト要素が特徴です。

3.なぜこのゲームはこんなに面白いのか? - 中毒性の正体

150時間プレイしてもなお飽きない、その中毒性の源泉は以下の点にあります。

  • ① 40分に凝縮された「試行錯誤」の楽しさ
    1プレイ40分という時間は、驚くほどあっという間に過ぎ去ります。ボス戦に向けて駆け抜けていく高揚感もさることながら、道中の2日間の準備期間が本当に面白い。 プレイごとに手に入る装備や遺物(性能をアップするアイテム)が全く違うため、「今回はどの武器を軸に育てようか」「この遺物が出たなら、こういうビルドにしよう」といった戦略を、走りながら、戦いながら決めていく必要があります。この「行き当たりばったりでありながら、必死に最適解を模索する」という試行錯誤のプロセスそのものが、本作の強烈な中毒性の核となっています。
  • ② “言葉はいらない” 協力プレイの醍醐味
    本作は協力プレイがメインですが、ゲーム内で使えるコミュニケーション手段はピンを立てるなど、非常に限られています。しかし、これこそが良い。 ボイスチャットなしの野良パーティで、お互いの動きや立ち位置から「あ、回復してほしいんだな」「こっちの敵を任せたんだな」と、阿吽の呼吸で意思疎通ができた時の快感は、何物にも代えがたいものがありました。これは、かつて私が体験した、古き良きMMOでのパーティプレイの懐かしい感覚にも似ています。言葉が少ないからこそ、仲間との連携が魂で繋がったように感じられるのです。
  • ③ 「質」で殴りつけてくる珠玉のボス戦
    正直に言うと、ボスの種類はそれほど多くありません。しかし、登場するボスはどれも個性的で、戦っていて本当に楽しい。 プレイヤーが操作できる8名のキャラクターも、それぞれ全く違う立ち回りが求められるため、「このキャラなら、あのボスとどう戦おうか」と考えるのがまた一興です。アクションゲームとしての根幹が、非常に高いレベルで作り込まれている証拠でしょう。
  • ④ 飽きさせない運営の姿勢:楽しいイベントと追加ボス
    さらに素晴らしいのが、発売後も継続的に楽しみが提供される点です。現在開催中のイベントでは、3週間にわたって新たなボスが追加されていますが、これがまた手強く、そして非常に楽しい。 このようなイベントが、プレイを続けるモチベーションをさらに高めてくれます。

4.完璧ではない点:改善を期待したいこと

これだけ素晴らしいゲーム体験ですが、完璧というわけではありません。長時間プレイしたからこそ、「ここが改善されたら、もっと最高になるのに」と感じた点もありました。

  • ① 時折発生するネットワークの問題
    非常に残念なのが、協力プレイ中にネットワークが切断されてしまうことがある点です。特に、そのプレイに復帰できないケースがあるのは惜しいと感じました。最高の遺物が揃い、「今回はクリアできる!」と意気込んでいたプレイが中断されてしまうと、やはり少し気落ちしてしまいます。今後のアップデートで安定性が向上することを期待したいです。
  • ② 少し癖のあるカメラとターゲットロック
    また、アクションゲームではよくある課題ですが、カメラワークとターゲットロックには少し癖があるように感じました。複数の敵がいる乱戦で、狙いたい敵とは別の相手にロックオンが飛んでしまうことが時おりあり、これがストレスを感じる要因になることも。慣れである程度はカバーできますが、より快適にプレイできるよう調整されると嬉しいポイントです。

5.総合評価(90/100)と結論 - これは「安すぎる」傑作だ

技術的な欠点を差し引いても、このゲームの面白さは揺るぎません。 個人的な評価としては、文句なしの100点満点中90点。今年のマイベストゲームは、ほぼこれで確定です。

そして何より伝えたいのが、この圧倒的な体験が6,000円以下で手に入ってしまうという、驚異的なコストパフォーマンスです。150時間遊んでもまだ遊び足りない。正直、これは安すぎます。

先日レビューした『モンスターハンターワイルズ』が、今後のアップデートを前提とした「未完成品」という印象だったのに対し、本作は発売時点で十分に完成されており、さらに楽しいイベントで盛り上げてくれる。ゲームの完成度も、販売体制というユーザーへの向き合い方も、まさに雲泥の差だと感じました。

  • こんな人におすすめ:
    • 歯ごたえのあるアクションゲームが好きな人
    • 友達や見知らぬ誰かとワイワイ協力プレイをするのが好きな人
    • 何度も繰り返し遊べるローグライトゲームが好きな人
  • では、『エルデンリング』本編のファンや、普段あまり協力プレイをしない人はどうでしょうか。 本編のような壮大な冒険や、一人でじっくり世界に浸る体験を期待すると、最初は少し戸惑うかもしれません。しかし、本作の根幹にあるのは純粋な「アクションの面白さ」と「仲間と困難を乗り越える達成感」です。この楽しさは、そういった普段の好みの垣根を越えて、あらゆるゲーマーに響く力を持っていると私は感じています。何を隠そう、私自身がその証拠です。協力プレイやローグライトといったジャンルは、これまでほとんど触れてきませんでした。しかし、そんな私でもこのゲームには150時間以上も熱中できています。ですので、技術的な欠点が許容できるのであれば、『自分には合わないかも』と思っている方にこそ、食わず嫌いせずにぜひ一度、この最高に楽しい3日間の死闘に身を投じてみてほしいのです。

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