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ゲーム

ファイナルファンタジーレゾナンスを体験した話

先日配信された『ファイナルファンタジー レゾナンス』の体験版を5時間ほどプレイしてみました。

本作はスマートフォン向けRPGだった『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』をベースに、コンソール向けの買い切りRPGとして再構築された作品です。前身のスマホ版は未プレイの状態で触ってみましたが、全体としては「王道のJRPGとして手堅くまとまっている」反面、おっさんゲーマー視点だと演出面でノイズを感じる部分も見受けられました。

今回は体験版を遊んで感じた、率直な本音をレビューしていきます。

良くも悪くも「普通」。手堅くまとまった王道のJRPG体験

まず全体のプレイフィールですが、戦闘やイベントのテンポやグラフィックは「普通に良い」です。
『オクトパストラベラー』や『ブレイブリーデフォルト』など、近年のJRPGと比べて同水準といったところ。

バトル画面のUI、特に画面上の「行動順(次ターンの順序まで表示されるもの)」に関しては、完全に『オクトパストラベラー』の使い回し感がありますね(本作の開発陣にはオクトラを手掛けた浅野チームの一部が参加しているようなので、そこは納得ですが)。
とはいえ、JRPGのターン制バトルとしては直感的で分かりやすい作りに落ち着いています。

既視感バリバリの戦闘画面ですが、直感的で遊びやすいのは確かです。

育成面は、キャラクター独自のレベルアップと「ビジョン」のレベルアップ・熟練度を上げる複数軸があり、コツコツ育てていく楽しさはしっかり用意されています。

ビジョンのレベルアップでスキルが追加。このレベルアップは特定のアイテムをFFお馴染みの動物に渡すことでできます。

FF5のジョブ感覚!カスタマイズが楽しい「ビジョン」

本作目玉の「ビジョン」システムですが、公式でも表現されている通り、プレイした感覚としては「FF5のジョブ」に近いイメージです。

ワールドのあちこちにある祠の中を訪れることでビジョンを入手。

歴代FFキャラやオリジナル?キャラの力を宿すことで、盾役、回復役、攻撃役といった「ロール(役割)」をキャラクターに付与できます。
武器・防具+アクセサリ2枠+アビリティ8枠と拡張性も高く、世界各地の「祠」を巡って新たなビジョンを探すという探索のモチベーションにも繋がっています。

キャラクターのロールは固定っぽい?ビジョンのロールを加えて役割の幅や強化ができる。

バトルはよくあるブレイク制。独自要素の「レゾナンス」は爽快

バトルシステムに関しても、基本的には「弱点を突いて敵をブレイクさせる」という、昨今のRPGではよくあるオーソドックスな作りです。

ただ、敵全体をブレイク状態(フルブレイク)にすると、パーティ全員が再度行動可能になり、最後にビジョン固有の必殺技が叩き込めるシステムは本作ならでは。弱点を突いて敵を無力化し、狙い通りにタコ殴りにするカタルシスはしっかり味わえます。

フルブレイク後の〆はビジョンの必殺技。画像は攻撃系の技ですが、回復系もあります。

気になった点:過剰な過去作プッシュと「世界観から浮いたキャラ」

ここからは率直に気になった点です。
本作は「コストを抑えつつ、若年層など新たなFFファンを獲得したい」というメーカー側の思惑が強く透けて見える作りになっています。

まず、ビジョンを入手する際に「そのキャラが登場していた過去作の映像」が流れ、背景説明から謎の質問までされるイベントが挟まります。おそらく新規層に向けた過去作の紹介も兼ねているのでしょうが、フルプライスの新作を遊んでいるのに「お金を払って過去作のCMを見せられている感」があり、個人的にはノイズでした。過去のFF作品など自社のIPを活用すること自体は良いと思うのですが、本作の目玉であるビジョンの仕様については、過去の遺産に頼らずに今作オリジナルでやってほしかったなというのが正直なところです。

クリスタルに触れると始まる過去作のCM。正直、オリジナル要素で勝負してほしかった……。

そしてもう一つ、どうしても気になったのが、世界観から浮いているキャラクターデザインです。過去のFFでも主人公たちのデザインが少し奇抜なことはありました。例えばFF10のティーダもスピラの世界では少し浮いて見えましたが、彼は「異世界から来た」という設定上の理由がありましたし、ワッカたちブリッツボール選手の服装と通じる部分もあったので違和感はありませんでした。

一方、今回の『レゾナンス』の主人公たちは、主にはその土地で生まれ育った土着の人物なのに、なぜか世界観から浮いてしまっています。
ファンタジー世界にそぐわない主人公の過剰な装飾の服や武器、ヒロインのミニスカートにニーソックスなど、「なんでそんな服?」という疑問がつきまといます。体験版の中で、自ら「あえて派手な格好をしている」と名乗るキャラが出てくるのですが、「いや、目の前にいる主人公たちのほうがよっぽど……」と思ってしまう場面もありました。

キャラクターのデザインがなーんかスターオーシャンっぽい。

最後にもう一点、BGMについて。過去作関連の演出など、要所要所でFFおなじみの音楽が流れるのですが、本作オリジナルの楽曲に関してはちょっと印象が薄いかなと感じました。ただ、これはまだ序盤の体験版なので、今後製品版をプレイしていけばまた印象が変わってくるのかもしれません。

まとめ:手堅いJRPGだが、個人的にはセール待ち

色々と厳しいことも書きましたが、これはあくまで一人のオールドファンの個人的な感想です。

「バトルシステム」や「育成のカスタマイズ性」といったゲームの根幹部分は非常に手堅く、オーソドックスなJRPGとして破綻なく作られています。ただ、過去作の宣伝要素など、演出面の一部が自分の肌には合わなかったため、「個人的にはフルプライスでは買わないかな」というのが正直な結論です。

というのも、本作の発売日の2週間後には『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイクが控えていますし、今プレイしているゲームもまだ途中という、ゲーマーとしてのリアルな台所事情もあります。なので、今回はひとまず見送って、後々セールのタイミングで「無性にオーソドックスなRPGがやりたいな」と思った時に買おうかなと思っています。

「とにかく手堅くてオーソドックスなJRPGが遊びたい!」という方には普通におすすめできる作品です。気になっている方は、まずは無料で遊べる体験版(セーブデータ引き継ぎ可)を触ってみてください!

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