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資産形成

【NISA運用報告】株高でもやることは一つ。ポートフォリオを眺めてニヤニヤしつつ、淡々と買い続けるだけの簡単なお仕事です。

1. はじめに:なぜ、株高の“今”あえて成績を公開するのか

 

最近、ニュースやSNSを開けば「最高値更新」といった景気の良い言葉が並ぶ。

そんな状況を見て、「今から始めても大丈夫か?」と不安になったり、「もっと買っておけば…」と後悔したり、多くの人の心が揺さぶられているはずだ。

だからこそ、あえて今のタイミングで、私のNISA口座の、ごく普通の運用成績を公開したい。

この記事の目的は、自慢や喧伝ではない。

市場の熱狂から一歩引いて、長期的な資産形成の本質を見つめ直す、一つの「定点観測」である。

 

▼ この記事から分かること
  • 昨今の株高を受けた、私のNISA口座のリアルな運用成績
  • なぜ私が市場の動向を気にせず、「ただ買い続ける」だけなのか
  • 投資の判断基準となる「リスク許容度」の、ごくシンプルな考え方
  • 好調な市場でこそ、心に刻むべき「投資の神様」の言葉

2. 【2025年10月時点】NISA運用成績

まずは、結論となる現在の運用成績を見てほしい。

  • 投資元本: 約 660万円
  • 評価額: 約 951 万円
  • トータルリターン: + 30.6 % (+ 291万円)
  • 主な投資銘柄:
    • eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
    • SBI・V・S&P500(S&P500)

一部攻めてるものもありますが、、、まぁ、現在は上記2つに絞っています。

新NISAが始まって約半年。

やってきたことはただ、ひたすらに買い増してきただけの結果です。

ここ2~3年のリターンは出来すぎです。

 

3. 私の投資哲学:基本は「定期積立」という名の“思考停止”

 

この結果を見て、「なんだ、ただ定期積立してるだけか」と思ったかもしれない。

その通りだ。そして、「それだけでいい」ということが、私が最も伝えたいメッセージだ。

「淡々と買い続ける(Just Keep Buying)」ための最もシンプルで強力なツールは、証券口座の「定期積立設定」だ。

一度設定してしまえば、あとは自動で買い付けが行われる。

これこそが、感情を挟まずに投資を継続できる、最も基本的な「仕組み」と言える。

 

4. 好調な市場でこそ問われる「リスク許容度」

 

このシンプルな継続を支えるには、大前提として「自分のリスク許容度を正しく理解している」ことが不可欠だ。

では、ここで言う「リスク許容度」とは、具体的に何だろうか。

難しい定義はさておき、私はこれを「生活に一切の影響を与えずに、投資に回せるお金(=余剰資金)の大きさ」だと捉えている。

極端な話、明日なくなっても生活が崩壊しないお金、と言ってもいい。

この範囲内で投資をしている限り、精神的な安定を保つことができるのだ。

この大原則を頭に置いた上で、昨今の株高を見てみよう。「もっと買いたい!」という欲求に駆られている人もいるかもしれない。

しかし、そんな時こそ、投資の神様ウォーレン・バフェットのこの言葉を思い出すべきだ。

「人が貪欲になっているときには慎重になれ。人が慎重になっているときには貪欲になれ」

市場の熱狂に流され、自分の許容度(=余剰資金の範囲)を超えたリスクを取ってしまうこと。それこそが、長期的な資産形成における最大の罠なのだ。

 

5. では、どうやって「リスク許容度」を広げるのか?

 

リスク許容度には、性格的な側面だけでなく、純粋に経済的な側面がある。

そして、経済的なリスク許容度を広げるための最も合理的な方法は、「余剰資金を最大化すること」だ。

ここで、以前の記事で解説した「資産形成の仕組み」が生きてくる。

【“仕組み”の作り方はこちら】SBI証券と三井住友カードで実現する、資産形成の“黄金サイクル”全公開

ウエル活や合理的な買い物術で生活コスト(固定費)を下げる。

それによって生まれた余剰資金を、投資に回す。

「仕組み」によって守られた生活基盤があるからこそ、安心してリスクを取れる金額が増える。

つまり、リスク許容度が広がり、より強気で、そして冷静に、投資を続けることができるのだ。

 

【本音】だから、ポートフォリオを眺めてニヤニヤできる

 

この盤石な「仕組み」という土台があるからこそ、私は日々の株価の上下に一喜一憂せず、自分のポートフォリオを眺めて、「うんうん、順調に育ってるな」とニヤニヤできるのだ。

この精神的な安定こそが、「仕組み」がもたらす最大の恩恵かもしれない。

 

6. まとめ:やることは、いつも変わらない

 

市場がどんな顔をしていようと、私たちのやることは変わらない。

収入から生活費を除いた余剰資金を、可能な限り投資に回す。

この記事が、市場の喧騒に惑わされず、あなたが自分自身の資産形成に集中する一助となれば幸いだ。

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