1. はじめに:これは「節約」ではなく、「資産形成」の実践である
先日の記事で、私が構築した資産形成の「仕組み(システム)」について解説した。 (→「仕組み」解説記事へ)
この記事は、その仕組みを「ポイ活」でブーストし、生活費をダイレクトに削減した、具体的な実践報告である。
結論から言うと、約8,500ポイントを使い、約12,000円分の買い物を、現金0円で完了させた。
これは、約4,200円分もお得だったという事実以上に、本来支払うはずだった約12,000円の現金を、そのまま手元に残せたことに、本当の価値がある。
2. 戦果報告:これが8,500ポイントの力だ
今回購入したのは、食料品や日用品など、生活に必須のものばかり。
これら約12,000円分の商品を、私は現金1円も使わずに手に入れることができた。
3. 【重要】今回の原資の内訳と、注意点
この圧倒的な成果は、正直に言うと、一度しか使えない“ブースター”を併用した結果だ。
今回の原資の内訳
- 大部分: ポイ活サイト経由での証券口座開設や、クレジットカード発行といった、高単価な一過性の案件で得たポイント。
- 一部: 日々のカード決済や、投信マイレージといった、「仕組み」が自動で生み出す持続的なポイント。
【注意点】この“祭り”は、長くは続かない
ポイ活を始めたばかりの時期は、こうした高単価案件を次々とこなせるため、爆発的にポイントを貯めることができる。
しかし、これはスタートダッシュだけの特権だ。
美味しい案件は、そう何度もは出てこない。この点を理解しておくことが、ポイ活と健全に付き合う上で、非常に重要だ。
4. ウエル活の“本当の価値”:手元に残った「12,000円」の現金
今回のウエル活で、最も重要だったのは何だったのか。
それは、約12,000円分の買い物を、現金0円で終えられたという事実そのものだ。
この事実は、我が家の家計に2つの、非常に大きな価値をもたらした。
価値①:投資に回せる「12,000円」の余剰資金が生まれる
最大の価値は、本来であれば現金で支払うはずだった約12,000円が、そのまま手元に残ったことだ。
これは、12,000円分の投資の種銭が、新たに生まれたのと同義である。
この現金を、そのままNISA口座などに追加投資することができる。
価値②:「衝動買い」を防ぐ、強力な盾になる
そして、もう一つ。こちらが、より本質的な価値かもしれない。
ウエル活で日用品や一部の食料品をまとめて購入できると、スーパーや他のドラッグストアへ行く頻度そのものが、劇的に減る。
店に行かなければ、「ついで買い」や「特売品への衝動買い」といった、不急・不要な出費の機会にさらされることもない。
この「買わずに済んだ」お金は、家計簿には現れないが、確実に私たちの資産を守ってくれる、強力な盾となるのだ。
5. まとめ:ブースターで加速し、仕組みで持続させる
今回のウエル活は、持続可能な「仕組み」の土台の上に、一過性の「ポイ活」というブースターを点火した、いわば最大火力の状態だった。
削減できた約4,200円と、防ぐことのできた衝動買い。これらが、次の投資の種銭となる。
重要なのは、この“祭り”に浮かれることなく、日々の行動を変え、不要な出費の機会を減らす「仕組み」こそが資産形成の本質であると理解することだ。
この記事が、あなたが自分だけの資産形成サイクルを、冷静に、そして合理的に構築する一助となれば幸いだ。
(→「仕組み」解説記事へ)