「2025年、年初から株式市場が大きく下落しているけど、このまま投資を続けて大丈夫…?」
「せっかく始めた投資だけど、もう売ってしまった方が良いのかな…」
2025年に入り、株式市場は厳しい状況が続いています。特に、投資を始めたばかりの初心者の方は、日々の株価の変動に不安を感じているかもしれません。
しかし、このような下落相場でも、投資を続けることは長期的な資産形成において非常に重要です。なぜなら、短期間の市場の変動に惑わされず、長期的な視点を持つことで、将来的に大きなリターンを得られる可能性があるからです。
この記事では、下落相場でも投資を続けるべき理由と、具体的な3つのポイントについて解説します。
なぜ下落相場でも投資を続けるべきなのか
長期投資の視点:過去のデータや事例から市場は回復する
株式市場は、短期的には様々な要因で変動しますが、長期的には成長を続けています。過去のデータを見ても、一時的な下落は何度も経験していますが、その後は必ず回復しています。
例えば、リーマンショックのような世界的な金融危機の後でも、市場は時間をかけて回復し、その後は大きく成長しました。
つまり、一時的な下落に惑わされず、長期的な視点を持つことが大切なのです。
ドルコスト平均法のメリット:積立投資の有効性
ドルコスト平均法とは、毎月一定金額を定期的に購入する方法です。
下落相場では、株価が下がると購入できる株数が増えるため、平均購入単価を下げることができます。
つまり、ドルコスト平均法は、下落相場に強く、リスクを抑えながらリターンを狙える投資方法なのです。
感情に左右されない投資:冷静な判断の重要性
下落相場では、不安や恐怖から感情的な投資判断をしてしまいがちです。
しかし、感情的な投資判断は、往々にして誤った結果を招きます。
冷静な判断を保つためには、事前に決めた投資計画に従い、機械的に投資を続けることが大切です。
下落相場を乗り越えるための3つのポイント
1. 投資目標とリスク許容度の再確認
まずは、自身の投資目標とリスク許容度を再確認しましょう。
- 投資目標とは、いつまでに、どれくらいの資産を形成したいのかという目標です。
- 資産形成の重要ポイントは、「長期・分散・低コスト」です。
- 分散・低コストは、次項のインデックス投資で実現できます。
- ここでは、「長期」について焦点を当てます。
- 投資目標は、10年20年先を見据えた長期的な目標であるべきです。
- 短期的な市場の変動に惑わされず、長期的な視点で資産形成を目指しましょう。
- リスク許容度とは、どれくらいの損失までなら許容できるのかという度合いです。
投資目標とリスク許容度を再確認することで、現在の投資戦略が適切かどうかを判断できます。
リスク許容度の調整方法
- 余剰資金での投資:
- 投資は、半年~1年間に必要な現金を確保した上で、余剰資金で行うことが基本です。
- 生活に必要な資金まで投資に回してしまうと、株価の下落時に精神的な余裕がなくなり、冷静な判断ができなくなります。
- 積立額の調整:
- 積立額の調整は、なるべく行わない方が良いでしょう。
- しかし、仮に生活に必要な資金まで投資に回しているようであれば、積立投資を継続しつつ、積立額を減らすことも有効な手段です。
- 積立額を減らすことで、精神的な負担を軽減し、長期的な投資を継続しやすくなります。
2. ポートフォリオの分散
ポートフォリオとは、保有している金融商品の組み合わせのことです。
ポートフォリオを分散することで、リスクを軽減できます。
例えば、以下のeMAXIS Slimシリーズの投資信託を活用することで、簡単に分散投資が可能です。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
これらの投資信託を組み合わせることで、リスクを地域に分散させながら、効率的に資産形成を目指せるでしょう。
補足
よりリスクを抑えたい場合は、株式だけでなく、債券や不動産など、異なる資産クラスへの分散投資も検討しましょう。
3. 定期的な情報収集と学習
市場の動向を常に把握し、投資に関する知識を深めることも大切です。
信頼できる金融機関や専門家の情報、投資に関する書籍やウェブサイトなどを活用しましょう。
特におすすめしたい書籍は、以下の2冊です。
- チャールズ・エリス氏の「敗者のゲーム」
- ジョン・C・ボーグル氏の「インデックス投資は勝者のゲーム」
これらの書籍は、長期投資の重要性や、市場の変動に惑わされないための考え方を学ぶことができます。
特に、「敗者のゲーム」は、アマチュア投資家がプロの投資家に勝つためには、いかにミスを減らすかが重要であると説いています。
これは、下落相場において、焦って売買を繰り返すことのリスクを理解する上で非常に役立ちます。
また、「インデックス投資は勝者のゲーム」は、インデックスファンドによる長期投資の有効性を説いています。
市場の変動に左右されず、長期的な視点で資産形成を目指す上で、必読の書と言えるでしょう。
これらの書籍を読むことで、下落相場でも冷静な判断を保ち、長期的な視点で投資を続けることができるはずです。
下落相場での注意点
焦って売却しない
下落相場では、焦って売却してしまうと、損失が確定してしまいます。
長期的な視点を持ち、冷静に判断しましょう。
情報源の選別
SNSやインターネット上には、誤った情報も多く存在します。
信頼できる情報源を選び、情報を鵜呑みにしないようにしましょう。
信頼できる情報源の選別が難しいと感じる場合は、今回ご紹介した書籍を読むことを強くおすすめします。
これらの書籍は、長期投資の考え方や、市場の変動に惑わされないための知識を学ぶ上で非常に役立ちます。
まとめ
下落相場は、確かに不安を感じるものですが、同時に投資のチャンスでもあります。
長期的な視点を持ち、計画的に投資を続けることで、将来の資産形成に繋げましょう。
今回紹介した書籍も参考に、ぜひ長期投資を続けてください。
冷静な判断を保ち、事前に決めた投資計画に従い、機械的に投資を続けることが何よりも大切です。
この記事が、あなたの投資ライフの一助となれば幸いです。
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